スウェーデンの政治制度について

2018年9月9日に、スウェーデン議会の選挙があります。街中では各政党のポスターが貼られています。

アメリカと違い、スウェーデンは日本にとっても世界にとってもそこまで重要な国ではないので、日本ではほとんどスウェーデンの政治制度について報道されないと思います。僕自身、スウェーデンに住んでいて全く政治制度について知らなかったので、調べてみました。もし間違っているとかあればご指摘ください。


スウェーデンは、大統領制ではなく日本と同じ議会制民主主義制です。有権者は、立法府を構成する政党に投票し、議員が総理大臣を指名し、総理大臣が政府を構成します。

日本と違うところの一つ目は、比例代表制のみであるということです。日本の場合、立候補者を選ぶ小選挙区制と、政党を選ぶ比例代表制の併用で行っていますが、スウェーデンでは基本的には選挙で政党を選びます。

比例代表制は、一つの政党が過半数を得ることが難しいため、多くの場合複数の政党と連立を組んで政府を構成します。そのため、大きな枠組みは維持されることが多いため、福祉国家が成立しているといえます。また、スピーディーな意思決定をするために、スウェーデンの議会は一院制になっています。

構成する議員は349人です。政党は以下のとおりです。

与党の2党を合わせても138人と、過半数の175票に足りません。与党になるかどうかは、首相を選出できるかどうかで決まりますが、首相の決め方は、議長が指名し、議員の過半数(175票以上)の反対がなければ指名が承認されるそうです。もし、前回の選挙で現在の野党すべてが反対していれば社会民主党は与党になれなかったかもしれませんが、そうではなかったということでしょうか・・・。ココらへん詳しい人は教えてください。

ともかく、野党といえども何でも反対というわけではなさそうで羨ましいですね。

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